朝ドラのセリフが秀逸!

「ひよっこ」に心を揺さぶられております…

この4月から始まった朝ドラの新シリーズ、「ひよっこ」。
舞台は茨城県。主人公みね子の家族は、おじいちゃんとお母さん、妹と弟、そして東京に出稼ぎに行っている父。
最初から茨城の自然と共に、家族の暮らしぶりが丁寧に描かれ、田舎育ちの私には郷愁を感じるような感じで、好感がもてました。
そして、この2週間余りで、何度も切ない気持ちになったり、思わず涙したりと、私にしては思いがけない展開になっています。
先週はその父が突然行方不明になり、心配したお母さんが消息を求めて朝早く東京に向かった、というお話でした。

おじいちゃんの泣かせるセリフ

母が出かけた日の夕方、高校生のみね子が、おじいちゃんに問いただす場面がありました。
「ひょっとして東京行ったの?お母ちゃん。
そうなんでしょ。お父ちゃんのこど、何かあったの?
何でわたしにウソつくの?お母ちゃん…。」

すると、おじいちゃんは言うのです。
「親が子どもにうそなんかつきてえわげなかっぺ。
いいが?親が子どもにうそをつくとぎにはわげがあんだ。
子どものこどを思ってうそついでんだ。分がっか?
なら うそと分がっても母ちゃんから話すまでまってやれ。」

これにはまいりました。(古谷一行さんのお芝居もすばらしい)
孫の気持ちもおじいちゃんにはよくわかったはず。
本当のことを言いたい気持ちだってあったかもしれません。
何より息子を心配するおじいちゃん自身もつらいはずです。
それでも、嫁が娘に本当のことを告げずに行った気持ちを尊重します。
そして、最後に「心配するな」とみね子をなぐさめるのです。

大きな心で見守るおじいちゃん!ただただすごいと、唸ってしまいました。

母を気遣うみね子の言葉

昨日17日の放送では、帰ってきたお母さんが娘に東京へ行ったことを明かし、父の行方がわからなかったことを伝えるシーンがありました。
(おじいちゃんはみね子が帰るまでの間、孫との会話を嫁に伝えていたのです)

生きているかどうかもわからないと、突き放すように言ってしまった自分に気づいたお母さんは、
「ごめん みね子…ごめんね。お母ちゃんひどい言い方したね。ごめんね。」と謝ります。

みね子は、そのお母さんに対して、
「何でお母ちゃんが謝んの?
お母ちゃん。一人で行ったの?東京。
怖かった?一人で怖かったんでしょ?心細かったんじゃねえの?
私がもっと大人だったら一緒に行ってあげられたのに。」
というのです。

「怖かった?」と母親に問いかけるというのは、私の予想を超えていました。
おじいちゃんとの会話でみね子は母の思いを受け止め、自分の気持ちを整理したのでしょう。
母の言葉を聞きながら、一人で大都会東京に向かった母の不安な気持ちを察するだけの余裕があったのです。

いばらき弁のセリフは字幕を書き写しましたが、それだけでは多分伝わりませんね…。

もちろんドラマです。
が、そこに登場人物の心の機微と互いを思いやる姿がしっかりと描かれているので、感動するのでしょう。
同時に、人と接する時その人にとって最も必要な言葉は、心からの思いやりから発せられるものだということをしみじみ感じます。

しばらくみね子と家族の幸せを祈るような気持ちで見てみようと思っています。

(2017年4月18日 岩田)

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