レターアートワークショップ3回目のレポート

今回のテーマは「涙」

人は、嬉しいとき、悲しいとき、寂しいとき、悔しいとき、感動したとき…様々に涙を流します。
2月から始まったレターアート・ワークショップ。
3回目の今日、6月→梅雨→雨から連想されたテーマは、『涙』。
ちなみに、「百科事典マイペディア」の解説によると、「涙はヒトに特有のもので、他の動物は涙を流さない。約98%は水」とのこと。
何だか、味気ない思いがしましたが、分析するとそういうことなのでしょう。

6名定員のうち、3回連続で参加いただいた方3名。今回初めて参加の方3名。
6名の方々は、さて、どんな『涙』を描かれるのか…。
興味深く傍らで、レポーターに徹しました。

開講にあたって、講師の野村佳代さんが「『泣く』……ネガティブなイメージを持たれる方が多いけれども、『泣くことは、自分を許す。解放する』という意味合いも含まれる」と話されました。

画法としては、『にじみ』が使われるとのこと。
これは、自分の中にあるものを洗い流す意図もあるようです。
水彩絵の具を使って、たっぷりの水で溶かして描かれます。

まずは、涙についてのエピソード、印象に残っている出来事や感情…を想い出して文章にする個人作業。
このワークショップの大切な時間です。
「物理的に表現して泣かなくても、心の中で人知れず流している涙もあります。
書き出した出来事が、悲しい、寂しい、怒り…など、どんな思いから出てきたのかを抽出する。」という説明が加えられました。
ひととき、自分を振り返り、心に残っている(溜まっている)出来事や思いを、じっくりと見つめる静寂な時間。

『涙』から浮かぶ、特に印象に残っていることを、各自、敢えて一つ選んで語っていただきました。
〇「せつなさ」――どうしようもない苦しさ、悲しさ。
〇子育ての孤独感、不安、辛い、苦しみ。
〇求められていることに到達できない、はがゆい自分。自己卑下。自責の思い。
⇒いずれも、苦悩の末に昇華されて、希望や安堵につながって行かれたようです。

その後は、下書きも含めて、1時間弱の個人作業。
実際に紙に色を落としていきます。
画材を選び、色を選び、ある人は笑みを浮かべながら、ある人は真剣に集中し…、自分の内側と対話しながら筆を進めていく時間。
「絵を描く」というより、正に「自分表現」です。
表現の終わった皆さんは、各々に満足感とともに、心が洗われたような清々しい表情に包まれていました。

最後に、講師から「3回目になって、皆さんでシェアすることによって、気づきが増したり、広がりや深まりが見られますね。
一人で描くことも楽しいけれど、とても素敵です。」という言葉がありました。
傍らで見せていただいていた私も全く同感で、幸せな想いに満たされました。

私自身、ドラマを見ていても、カウンセリングの時でも、お話を聞きながら、年々涙もろくなっていることに、我ながら驚きます。
私なら、どんな「絵」を描くのだろうか…?
絵心の無い私も、一度じっくりと絵筆と向き合ってみたいと思えたワークショップでした。

次回8月5日(日)は、『涙』と打って変わって、テーマは『太陽』。
自分の中にあるエネルギーを見つめ、周りの人との関わりも見つめていくそうです。

(2018年6月10日 若杉)

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