「子育て散歩道」(2)

親が子育てをするキーワード

子育てをしていると、日々の生活に余裕がなくなって、「いつまで続くんだろう」「たまには、私の時間が欲しい」…と、落ち込んでしまうことがあります。

子育てに正解はない…とは言え、何らかの指針は欲しいもの。
トマス・ゴードン博士は、『親が子育てをするキーワード』(子供が育つ上で、親が如何に関わるか)について、次のように語っています。

親が子育てをするキーワード
1.自立
2.自己決定能力
「子供は、自立心があり、協調的で、自分で自分の行動に責任のとれる人間になるのが好ましい」というのが、ゴードン博士の哲学です。
子供は日々、家庭や学校などで、様々な気づきや学びを体験しています。
親から見ると、頼りなく見えて、つい構い過ぎてしまいがちです。
早く自立して欲しいと思いながらも、その自立を妨げて、いつまでも子供のままで甘えて居て欲しい(ピーターパン症候群)と、相矛盾する思いが交錯します。

今や、親離れよりも、子離れできない親が、問題視されています。
(親離れと子離れについては、機会があれば、いずれお話しできればと思います)

あなたメッセージとわたしメッセージ

YOU(あなた)メッセージ➡審判的表現
主語が「あなた」。良いか悪いかの、審判、命令、禁止になりがち。
「早くしなさい!」「宿題したの?」「もう寝なさい!」「ケンカしないで!」「ダメじゃないの」

I(わたし)メッセージ➡肯定的・自己開示的表現
主語は「わたし」。
「私は~だと思う」「お手伝いしてくれて有難う。助かったわ」「よく頑張ったね。嬉しいよ」「私にはこう見える」
素直に、相手の心に受け止められやすいメッセージです。

勝負なし法

対立を失くそうとするよりも、如何に解決するかが重要です。

対立を解決する4つのタイプ
(1)勝者型(自分がいいと思う形で問題を解決。自分が勝ち、相手は負ける)一方的に抑え込み。
(2)敗者型(相手の欲求不満や対立がひどくなるのを避けて、自分が相手に勝ちを譲る)負けるが勝ち。ちょっとモヤモヤが残りがち。
(3)動揺型(自分に自信がなく、時と場合に応じて、勝者型と敗者型の間を揺れ動く。
(4)勝負なし型(どちらか片方が勝つか負けるかというのではなく、お互いのために、最もいい解決策を探そうとする)

この「勝負なし型」の背景となるお話があります。
ドイツの哲学者、ショーペン・ハウエルの寓話です。
「ある国に、二匹のヤマアラシが居ました。
冬の寒い日に、あまりに寒いのでお互いにくっつこうとすると、針が刺さり合って痛い。では、離れて居ると寒い。近づくと痛いし、離れると寒い。」――これを、心理学では、「ヤマアラシ・ジレンマ」と言います。
結局、くっついたり、離れたりして、やがて、ほどよい距離を発見し合うというお話です。

「最大限のぬくもりと、最小限の痛みでとどまる距離」への歩み寄り。
実際には、親子、職場、グループなどで、「ブレーン・ストーミング」として、実践・活用されています。
これらのことは、聞いたことがある、知っている…とおっしゃるかもしれませんが、いま出会った言葉として、少し、子育てを振り返ってみていただけると幸いです。

(2017年8月12日 若杉)

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