自分と向き合うのに最適なルーティン

書くことへのハードルが低くなった!

前回、なかなか文章が書けなかったということを話題にしました。
ルーティンを意識する
なぜ少しは書けるようになったのか…。
そのために意識的に作ったルーティンが、「モーニングページ」です。

これは、ジュリア・キャメロンの本『あなたも作家になろう』の中に出てくる最初のエクササイズです。

タイトルを見ただけでは、「作家になるための本?」と誤解しそうですが、職業的作家になるための本というわけではありません。
本の帯に書かれているのは、
「人は誰だって『作家』なのだ! 耳を澄ませ、より深く自分とつながると、ほら、あなただって書けるようになる! これは、書いてみたい人たちへの応援歌だ。」
書きたいけど自分には書けないと思い込んでいる人が、一歩踏み出せるよう背中を押すのが目的と、私は解釈しました。

それにしても、この本を購入したのは数年前です。
一度読み通したものの、ずっと本棚に眠っていました。
私の本棚は本があふれそうになると、時々取捨選択の洗礼をうけます。
必要ないとみなされた本は沖縄の古本屋さんに引き取られる運命にあるのです。
そんな状況でもこの本を売る決心はつきませんでした。
多分、いつか書けるようになるかもしれないという微かな希望の象徴だったのでしょう。

「モーニングページ」のエクササイズとは?

本からその部分を転載します。

A4の紙3枚に、あなたが今何をどう感じているかを書きだそう。
肉体的にも感情的にも、あなたが今いる場所から始めること。
心に浮かぶことはすべて書きだす。
何を書いても間違いではない。ささいなこと、興奮、勇気、不安、幸福を書きだそう。
この瞬間のあなたなら、どんなあなたでもいいのだ。
思考や感情の流れを感じること。3ページ書き終わるまで、手を動かし続けよう。

「モーニングページ」なので、毎朝。
時間は30分ぐらい。
必ず手書きすること。
数年前もこのやり方には心惹かれました。
やってはみましたが、続きませんでした。
なぜ書くのかという動機付けが弱かったのと、少し手をつけただけでは書くことの効果が実感できなかったからです。

いろいろあって昨年9月ぐらいに、やっと希望を現実化しようと思えるようになりました。
最初は、なかなか厳しかったです。
1日30分を毎日、ができず、最初のうちは3日に1回程度になったり…
3ページ書くのが苦痛で、途中で止めたくなったり…
新たなルーティンを作っていくというのは大変なことだと実感しました。

で、ジュリア・キャメロンさんには申し訳ないけど、私は2ページにしました。
A4のコピー用紙の両面です。
表裏を文字で埋めるとだいたい30分。
それでも今だに毎日は書けていません。
始めた当初よりは毎日に近づいたということで、自分を肯定しています。

書くことはパワフルだった!

内容は、今感じていることから、ふと思いついたことなど、ただ浮かんでくるものを書いていきます。
あるテーマで書き続けていたら、思いがけない言葉が出てきたという時もあり、だんだん「モーニングページ」のパワーを実感するようになりました。

コーチングでは、クライアントがコーチに話を聴いてもらうことで、それまで気づかなかった自分の思考や感情に気づくことができます。
心の整理をするためには、言葉にして自分の外に出すことが重要です。
が、誰もが常にコーチに話を聴いてもらうというわけにはいきませんし、コーチを当てにしすぎると依存的になります。
自分で自分の気持ちを整理する方法として、書くという作業は最も現実的で効果的といえます。

白い紙を前にすると、正直で飾らない自分と向き合うような気持ちになります。
自分との対話がスムーズになると、どこからかエネルギーが湧いてくるようにも感じられます。
投稿というルーティンも、「モーニングページ」の積み重ねから生まれてくるようになったのです。

(2017年5月30日 岩田)

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