世界で一番いいづらい言葉

 

本当にYes/No ?

『0ベース思考』(スティーブン・レヴィット/スティーヴン・ダブナー著)
に載っていた話です。

「メアリーという女の子が、お母さんとお兄さんと一緒に海に出かけました。
赤い車に乗って行きました。海に着いたら、みんなで泳いで、アイスクリームを
食べて、砂遊びをして、お昼にはサンドイッチを食べました」

という文章を耳で聞いて、下の質問に答えてもらう実験です。
対象者は5歳から9歳の小学生。
質問は、
1.車は何色でしたか?
2.昼食にフィッシュアンドチップスを食べましたか?
3.車の中で音楽を聴きましたか?
4.食事と一緒にレモネードを飲みましたか?
の4つ。

ポイントは3、4の質問です。
文章の中には質問に答えられる情報が入っていないので、
正しい答えは、”I don’t know.” です。
が、76%の子供たちが、Yes/No で答えたといいます。

だいぶ前に読んだ本なので、細かいところはうろ覚えですが、
著者は、世界で一番いいづらい言葉とは
”I don’t know.”「わかりません」という言葉だといっています。

それって本当?

世界で一番いいづらい言葉は”I don’t know.”
そういわれると、「本当?」とツッコミたくなります。

最近私は自分のツッコミ体質を自覚するようになりました。
「それなら、~の場合はどうなの?」と、
言われていることに対して、とりあえず例外に目を向けようと
する性質がもともとあったことに気づいたのです。

で、”I don’t know.”については、
「それって、文化の違いもあるんじゃない?」
「人によっても違うんじゃない?」
といった疑問が浮かびました。

研究者なら、それが事実かどうか解明しようとするのでしょう。
それも興味深いところです。
が、私はとりあえず、「じゃ、自分はどうなんだろう?」と
いう方向に進むことにしています。

私にとって”I don’t know.”とは?

自分を振り返ってみると、「わからない」「知らない」を
結構使っています。
どんな場面で?
例えば、難しい問題に対して意見を訊かれたりした時、
最初から考えることを放棄して、「わかりません」で
済ませようとします。
また、興味のないことや、答えたくないことに対しても
「わかりません」で、話題を切ろうとします。

だいたい直面することを避けている時は、「わからない」です。

一方で、「わからない」と言わない時もあります。
私の場合は、その方がかなり無意識的という感じがします。
よくは知らないけど、聞きかじったことがあることに対して
話題になった時、ありあわせの情報でわかったようなことを
言っています。
その時はわからないといいたくない自分がいるのです。

そういう時は、自分を大きく見せたいとか、よく知っている人
だと思われたいなどという衝動が働いているのだと思います。

いずれにしても、「わからない」という言葉は
その使い方を通して自分を観ることができる言葉のひとつという
気がします。

みなさんにとっては、いかがでしょうか?

(2017年2月7日 岩田)

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